スペイン国王との謁見

山形スペイン友好協会前会長 石山義信

5年前になりますが、スペイン大使館から、4月6日(木)午後2時半より東京帝国ホテルの牡丹の間において、スペイン国王の謁見の儀に招待するという連絡が入りました。

当日、外国の元首にお会いするということで、粗相があってはならないと思い、集合時間より1時間も早い午後1時に会場に入りました。まだ、スペイン大使館の人はおらず、会場の準備もなされておりませんでした。

そうこうするうちに、スペイン風なのか、何となく受付がなされ、招待者の印である記章を付けました。

午後2時になり、説明とリハーサルがありましたが、通訳なしです。招待者30数名の半数以上はうなずいたり、笑ったりしていましたが、こちらは大変です。しかし、さすがに本番では通訳がいて、安心しました。

さて、国王との謁見の場です。フェリペ6世国王は、190cmを超える長身で、バルセロナ五輪でヨットの選手として出場もした気さくな方です。

最初に、招待者1人1人が国王と握手し、その後、集合写真を撮りましたが、

その写真は、残念ながら残っていません

(スナップ写真を沢山撮るつもりでしたが、写真を撮れる雰囲気はなく、写真はこれだけです。)

その後、国王の前で、それぞれの活動内容を話すこととなり、当協会の会員数、スペイン関連のセミナー開催、文化の交流等と最後にさらに一層スペインとの友好を進めたいことを申し上げました。

国王からは、最初に、全国から来ていただいた方々から話を聞かせて頂いたことに感謝されました。そして、スペイン語は世界中で使われており、これからも更に重要になっていくことを強調されるとともに、文化の交流を通してお互いの国の理解を深めて行きたいと話されました。

こうして、謁見の儀は、30分の予定のところ、1時間に及び、終了しましたが、この席には、山形から、前日4月5日に設立された一般社団法人支倉常長日西文化協会の九里理事長も出席されておりましたので、連携を深めようということで一致しました。

更に、前年の芋煮会に来てくれた横浜スペイン協会の下山会長ともお会いし、有楽町駅付近で酒を飲みながら、交流を深めてきました。

外国の元首に拝謁できたことは、光栄なことであり、生涯の記念になる出来事でした。

山形スペイン友好協会

Casa de España de Yamagata   (略称 CEYA / セジャ) 山形県民を主体とする個人又は団体が、スペイン及びスペイン語圏の人々と友好活動、経済、文化、観光交流の推進を行い、相互理解と国際親善に寄与することを目的とする。